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「スルガ銀行はウミを出し切れー」50人が抗議した理由

 東京・日本橋。川にかかる「日本橋」のすぐ横に、地銀・スルガ銀行(本店・静岡県沼津市)の東京支店が入ったビルがある。百貨店・三越のはす向かいに位置するこのビルの前で9月2日早朝、「スルガ銀行はウミを出し切れー!」とマイク、スピーカーを使って抗議する約50人の集団が現れた。

 スルガ銀行は2年前、シェアハウス購入者向け融資で、行員が主導した多数の不正が発覚。購入者は巨額の借金を抱えて返済不能となり、社会問題化した。この日本橋の東京支店前の交差点で、シェアハウス購入者が組織した「被害者同盟」が何度も抗議のデモを行った。

 そのシェアハウス問題でスルガ銀行は今年3月、「被害者同盟」の要求を受け入れ、借金帳消しを認め、問題は全面解決した。解決に向け協議が行われていたため、抗議デモは昨年7月が最後になっていた。ところがこの日、1年2カ月ぶりにデモが行われた。

 この日のデモの参加者は全員、新型コロナウイルス感染対策でフェースガードとマスクをつけていた。そして「不正融資はシェアハウスだけじゃない!」「被害者の救済なくして銀行の再建なし」などと書かれた旗やボードを掲げた。マイクを握った男性が次のように声を張り上げた。

 「今日はスルガ銀行への1年ぶりの抗議デモとなります。シェアハウス問題ではおかげさまでスルガ銀行が不正を認め、解決しました。しかし、不正融資はシェアハウスだけにとどまっていません。アパートやマンション融資でも、通帳や源泉徴収票の改ざんといった悪質な不正が行われていたのです」

 そして、男性が「スルガ銀行はアパマン問題も解決しろー」と声を上げた。交差点を囲み四方に立つメンバーが声を合わせる…

詳細は「毎日新聞経済プレミア」

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