スルガ銀株主総会 経営陣に不満あらわ(中日新聞)

June 28, 2019

◆見えぬ再建の道

 沼津市内で二十六日開かれたスルガ銀行の定時株主総会。不正融資問題の影響で経営が揺らぐ中、株主は他社との資本提携や創業家との関係解消といった懸案の行方をただしたが、会社側は煮え切らない回答に終始した。再建の道筋が見えないことに、会場からいら立ちと落胆の声が聞かれた。

 問題発覚後、スルガ銀では顧客の流出が進み、預金や貸出金の残高が大幅に減少。信用力を補完するため資本提携を模索するが、現時点では新生銀行、家電量販店ノジマとそれぞれ業務提携を決めたにとどまる。

 株主が「新生銀、ノジマと具体的にどんなことを話しているのか」と尋ねたのに対し、有国三知男社長は「協議内容については守秘義務があり、差し控えさせていただく」と答え、進展には言及しなかった。

 別の株主は「創業家のファミリー企業がスルガ銀の株を持っていることが、健全な企業との資本提携の障害になっている」と指摘。有国社長は「創業家の株式の引き取り先の交渉や処理方法を協議している。まだ処理が進んでいないのは申し訳ない」と述べ、対応の遅れを認めた。

 有国社長を除く五人の取締役が退任することから、「有国さんがいる限り、株価が上がる要素はない。辞めるべきではないか」と引責を迫る株主も。有国社長は「私も悩んだが、経営の継続性を考えないといけないと思った」と説明した。

 スルガ銀の株価は昨年一月十日には二千五百四十四円の高値を付けたが、シェアハウス問題が明るみに出て急落。総会当日の二十六日の終値は三百九十円と低迷が続いている。

 会場から出てきた静岡市の七十代無職男性は「小手先の対応でなく、創業家との関係を完全に切って抜本改革をしてほしい。株が紙切れになるのではと不安を覚える」と語った。

 三島市の無職男性(67)も「買った時と比べ株価は五分の一以下。株主を助ける方策を聞きに来たが、具体的な話が少なくて残念だ」と失望をあらわにし、有国社長について「不正が発覚した時の経営陣にいた人。どこかで進退を決めるべきだ」と指摘した。

(伊東浩一、杉原雄介)

◆「恥を知れ」社側ともみ合い

 「なぜ(株主代表訴訟で被告の)あなたがそこにいるんだ」

 総会の冒頭、議事を始めようとした有国三知男社長に対し、株主の一人が鋭い声を上げた。それを合図に「辞めろ」などの怒声が相次ぎ、有国社長の謝罪の言葉はかき消された。

 会社側が事業報告などの説明をする間も、株主から議事進行に抗議する動議が繰り返し出された。一方、動議に対して「議事を早く進めろ」「黙れ」と反発する声もあり、会場は殺伐とした空気に包まれた。

 開始から三時間ほどが経過し、有国社長が質疑の打ち切りを宣言すると、多くの株主が詰め寄り会社側のスタッフともみ合いに。議案採決が終わっても、株主の一部は会場から引き揚げず、「総会は無効だ」「恥を知れ」と声を荒らげた。

 会場から出てきた静岡市の七十代男性は「経営陣は自信をなくしている態度がありありで、厳しい質問から逃げていた。これでは株主は納得しない」。神奈川県の三十代男性も「問題解決に向けて何も提示してくれなかった。来た意味がなかった」とまくしたてた。

 総会後に沼津市内で記者会見したシェアハウス所有者の弁護団の河合弘之団長は、議案を一括審議とした会社側の議事進行を「被害者とまじめに向き合っていない」と非難。「問題解決が進まないことへの不安や怒りが爆発した。被害者救済なくして銀行再建はないと理解してほしい」と訴えた。

 

詳細は「中日新聞」

https://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/tokai-news/CK2019062702000106.html

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