◆見えぬ再建の道
沼津市内で二十六日開かれたスルガ銀行の定時株主総会。不正融資問題の影響で経営が揺らぐ中、株主は他社との資本提携や創業家との関係解消といった懸案の行方をただしたが、会社側は煮え切らない回答に終始した。再建の道筋が見えないことに、会場からいら立ちと落胆の声が聞かれた。
問題発覚後、スルガ銀では顧客の流出が進み、預金や貸出金の残高が大幅に減少。信用力を補完するため資本提携を模索するが、現時点では新生銀行、家電量販店ノジマとそれぞれ業務提携を決めたにとどまる。
株主が「新生銀、ノジマと具体的にどんなことを話しているのか」と...