2019年4月13日

スルガ銀が不動産融資再開を宣言 不正対応未達なのに

不正融資が多数発覚したスルガ銀行(静岡県沼津市)は、金融庁からの業務停止命令期間の最終日となる12日、不動産投資向け融資を5月中旬に再開する、と表明した。自らつくった業務改善計画には「未達」がめだつなか、業務再開だけは早々に宣言した――。

 スルガ銀が12日に公表したリリースの題名は「業務改善計画の主な進捗(しんちょく)状況等について」。行員が法令をきちんと守るよう研修と教育を徹底し、内部監査態勢も確立したことなどを説明した。反社会的勢力排除の専門部署をつくり、疑わしい取引先は警察に照会して取引解消などを行う、としている。

 不動産投資向け融資では、3万8千件ある物件すべての調査結果を5月中旬の決算発表に合わせて公表し、不正の全容を解明する。そのうえで融資業務を再開する予定だとした。不動産投資向け融資の専門チームをつくるという。

 だが、不正の責任が認定された取締役を交代させるため、「19年のできる限り早い時期に開く」と説明していた臨時株主総会は「見送る」と表明した。提携に向けて候補先と交渉していて、そこで「役員人事」も議題に含まれるからだという。問題のある取締役を経営体制に残したまま、問題のあった業務は再開されることになる。

詳細は「朝日新聞DOGITAL」

https://www.asahi.com/articles/ASM4D5HHRM4DULFA02N.html

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